卓上スピーカーのスタンドを自作してみた

前々から部屋のモニター環境を改善したいなと思っていて、先々週ようやく重い腰を上げ動き出しました。
あまりDIYってやったことがないので大変でした。ので、ちょっと備忘録として書き残そうかと思います。


1.現状と目的

まず以前までのモニター環境が以下の通り。



今年6月頃のPC周りの写真です。

ちょっと引きで見づらいですが、デスクに直接モニタースピーカーを置いてました。水色1・2の位置です。モニター環境的には、デスク上のスピーカー置ける位置に置いてただけなので変なことになってます。矢印は音の方向。実際は横とか後ろとかにも飛んでますが、スピーカーの向きだと思ってください。


事前調査によるとモニターは「正面で左右対称の位置且つ高さはコーンが耳の高さにある」こと、が良いらしいです。宅録してる方やスタジオのモニターの配置を見るとだいたいそんな感じになってるのでまぁ間違いないんだろうと。改善前の環境では、上記の通り「左右非対称且つ高さはコーンが二の腕の高さにある」という何とも残念な状況…。実際に仮で土台を作って目的の橙色3の位置にモニターを配置し音を出してみましたが、確かに聴こえ方がかなり違う!音がちゃんと真ん中から聴こえてきて、聴き易いんです。音場がしっかりしたとでも言いましょうか。


で、仮の土台でも環境的には全然問題なく目的達成なんですが、見た目的にとても残念だったのでちょうどいいスタンドを探そう!!と思い立ちました。しかし、なかなかちょうどいい高さのスタンドがなく、しかもどのスタンドもお値段がえらいこっちゃでしたのでいっそDIYで自作できないものか…と思いネットで情報収集してみると、いました。同じように考えてらっしゃる方が。

すごく…黒々としたテカリのあるかっこいいスタンドです…。ということで、余計なことを考えずにやり方をほぼ踏襲させて頂き、自作へと取り掛かりました。


2.準備と材料調達

上で挙げた写真の通り、橙色3の位置にスピーカーを配置する予定で、右のスピーカーは元々デスクに付いてる台の上に載せて、左のスピーカーはスタンドを使って目的の高さを稼ごうと決めました。ただ、どうせ1つだけ作るよりも2つセットの方が後々配置を変える時に都合が良いので、2つスタンドを作りました。

作業の流れはざっくり言うと「下準備→組み立て→塗装→完成!」です。


木材(板・柱)


土台部分の板とスピーカーを載せる部分の板2枚×2、柱2本×2です。

これらは全てホームセンターで購入・カットをしてもらっています。サイズは板がスピーカーが乘る板:縦150横150高さ18(mm)・土台の板:縦200横150高さ18、柱が一辺50長さ180です。板と柱を組み立てた時の高さがちょうど216mmなのですが、右のスピーカーを置いた時の高さが215mmだったので、この数字に合わせました。柱がなぜ2本なのかというと、ホームセンターにちょうどいい太い角材がなかったから。あちこち回るのもめんどくさかったのでw 見た目的にも面白い2本の柱を使ってます。


ネジ


板と柱を繋ぐネジです。板の高さの倍くらいの長さで強度に余裕を持たせました。実際にねじこむ時は2番のプラスドライバーを使いました。

使用したのは一面に対して2本だけです。これもホームセンター。


塗料・ニス



水性の白色塗料と、油性ニスです。ホームセンターにて。

前述したサイト様では黒色を使ってましたが、自分はデスクが白色ということもあって白色を選びました。ニスはツヤ出しのため。白色の場合はなくてもいいかな…なんて思ったり。理由は後述します。


はけ・ブラシ・サンドペーパー



はけです。多用途のものなのでこれで塗装・ニス塗りしました。2本あると良いかも。

ブラシです。サンドペーパーで擦った際に出る木くずを綺麗にするために用意しました。

サンドペーパーは組み立て前、板への穴あけ後、ニス塗り前と徐々に粗さを落としていって使用しました。

またもや全部ホームセンター。


電動ドライバー

写真はありませんが、マ○タの電動ドライバーが元々自宅にあったので利用しました。

用途としてはネジの下穴開け用です。板と柱に開けておくと、ネジ通しが大変楽になります。使わなくても組み立てられそうですが、作業がすごく大変になります。ピンキリですが購入、またはホームセンターで穴あけしてもらった方がよいかも。


3.組み立てと塗装

物の準備ができたところで組み立て段階に入ります。

板のどの部分に柱を立てるか、を鉛筆で板に直接書き込んでいきます*1。それを元にネジを通す穴の位置も決めちゃいます。その穴の位置を元に電動ドライバーで穴開け。慎重に、まっすぐ開けます。開いた穴の位置を柱の方にも転写。こうすればネジの位置が後々ずれることもないです。それから板のネジ差し側の穴には、ネジサイズよりも少し大きめの穴を3mmくらいの深さで開けておきます。ネジの頭が出ないように。

柱にも穴を開けたところで、サンドペーパー100番から320番でヤスリがけ。これでもかというくらいにこっすこす。


で、ヤスリがけに満足したところで組み立て。木工ボンドで仮留めしておいて、ネジをドライバーでぐるぐる差し込んでいきます。

片側だけネジ止めした写真です。


全部くっついた写真です


次に塗装に入ります。

はけを使って塗ります。塗り方は塗料の説明書きを参考にしてください。2度目の塗りで良い感じに真っ白になりました。もっとかかるかと思ったんですけど、大丈夫でした。


最後にニスでツヤ出しです。

塗料を重ね塗りしましたが、この段階で毎度サンドペーパー600番と1000番でヤスリがけ。この作業をすることで塗料の塗りムラを均一にして、ニスがうまく乗るようになります。


でいよいよニス塗りなんですが、ちょっと想定外の事態に。

塗装の段階でかなり良いデスクの色に近い白色が付いたのですが、ニスを塗ったら若干ニスの黄土っぽい色が付いてしまって、全体的に少しクリームっぽい色に。確かにツヤは出たんですけどね。原因はたぶん塗り方。
けっこう薄めに塗ったつもりだったんですが、なにぶんこういう作業をしたことがないので程度がわからず…。あと白色主体だと予想以上にニス自体の色が目立っちゃうみたいです。恐らく茶色や黒色であれば気にならないはずです。透明クリアーという種類のニスだったんですけど、薄め液で薄めればよかったかな、と後々思いました*2

ということで、ちょっと考えてた色とズレちゃいましたが、まぁツヤは出たので良しとしました。ニスも重ね塗りをします。自分は上記の理由もあって3回で終わらせましたが、やればやるほどツヤが出るのは前述したサイト様の記載の通り。



4.完成とその後

はい、完成しました。

実際に自作スピーカースタンドを配置するとこんな感じになりました。



全体写真はこちら。ちょっと暗いですが。



その後の経過ですが、モニター環境としては以前とは歴然の差。普段曲を聴く時も、いままで聴こえなかった音が聴こえるようになりました!わぁ、嘘くさい。いやいや、本当に以前よりも改善されました。見た目的にかなりすっきりしてて、満足です。自分の環境に合わせてベストの状況を作り出せるので、DIYは良いですね。

うーん、いよいよ制作環境は整いつつあるので、あとは曲作るだけですね!!

ちなみに今回かかった費用は全部で4000円くらいで、実作業日数は3日間くらいでした。終わり。

*1:自分の場合は2本柱なので、板の中心ラインに等間隔で2本配置してます。細かい数字は失念

*2:そもそも試し塗りしなさいというお話