モニター環境をちょっと変えました

昨年スピーカースタンドを自作したりなんかしてみたわけですが、写真でも分かる通り、二台作ったうちの一台(左スピーカー)しか使ってませんでした。既にデスクにプリンター置き?みたいな台が付いてまして、右スピーカーはその上に載せてました。
スピーカーの高さを耳の高さに合わせるためにスピーカースタンドを作ったわけなのでこの使い方に間違いはないと思うんですが…しかし。今までの環境では少し足りない、というかモニター環境としてはあんまりよろしくない状態であることがわかってきまして。
あんまし耳がよくない(エンジニア的に)し知識もないので気付くのに時間がかかったんですが、ようやく気付いたんです。


あれ…なんかボーカルの定位が左寄りじゃね…? って。


普通ボーカルは真ん中に定位してます。どんな曲聴いても大抵はそうです。でもなぜか今までの環境で聴くと若干左寄り…。
実はこの状況、何となーくわかってました。曲作ってる時、別に左右に振ってないのに音がちょっと左寄りで聴こえてたので。
わかってて放置してたのは、スタンド作った時点で前よりも良い感じに聴こえてたからそれ以上何かするっていう発想に至らなかったからかな…。あと耳もよくないし知識不足もあって。
とにかく、この状況がいかに問題のある状況かを色々調べてたらわかったので今回ちょっとだけモニター環境を変えてみようと思い、実行してみました。


今まではこんな感じ。これしか写真なかったのでちょっと見づらいですが。



これ、写真左側にメタルラックが置いてあります。なので、メタルラックのすぐ右隣にスピーカー(左)があることになります。あとは写真見れば何となく状況がわかるかと思います。


で、この環境で何が不味いのかなーと考えると、一番は恐らくスピーカーと壁との距離なんです。
よく見るとスピーカーの後ろはすぐに壁、距離にして5cmくらいなんです。左右ともに。一応吸音材を貼ってはいるんですが、この状態ってとっても不味い、らしい。詳しくはマスタリングの本やプライベートスタジオの本等を各自読んでみてとしか言えないんですが…w
まぁそういうことらしいんです。スピーカーは別に前方向だけに音を発振してるわけじゃなくて左右後にも若干は音の波を出している。壁は当然その音を反射するのですが、この時にスピーカーと壁の距離が余りに近いと、音の波がえらいことになるらしいんです。人間の耳に音が届く時にはへんてこな位相になっちゃう、らしい。なので現状のスピーカー後ろにすぐ壁があるっていうのはモニター環境的には不味いわけです。
さらに最初に説明しましたが、メタルラックのすぐ右隣にスピーカー(左)があるんですよね。これも不味いということに…。あとスピーカー(右)の隣にフィギュアとかルーターとか置いちゃってこれも不味い…。


ということで、その辺りをまるっと解決すべくPC周りのレイアウトを変えてみました。変更後はこんな感じ。



だいぶスッキリしたんじゃないかなーと思います。
まず、メタルラックは別の場所に移動させました。手に取りたい本がすぐに取れなくて不便ですが、致し方ない!まぁちらっと見えてますが右側にも本棚があるのでそこで何とかしようかと。
それからデスクに付いてるプリンター置きみたいな台を取り外して、余計なブツはデスクに置かないようにしました。置くにしてもスピーカーから出る音になるべく干渉しないような配置にしました。田井中さんがデスクの上にいないのは寂しいけど、致し方ない!!
スピーカーはディスプレイよりも一つ手前(自分側)に配置してます。何かの本で読んだのですが、スピーカー同士の間にディスプレイを置く場合、スピーカーの真横とか手前(自分側)とかにディスプレイを置いちゃうと非常に不味いらしいんです。理由はさっきの位相の話と一緒だったような。ディスプレイが気持ち遠くなって見づらくなりましたが、致し方ない!!!
と同時に、スピーカーと壁との距離もかなり確保できました。


で、三つの致し方ないを経て音が実際にどう変わったかと言いますと…。


はい。明らかにボーカルが真ん中寄りに定位するようになりました;今までの環境がいかにおかしい状態だったのかがわかって、愕然としました…こんなんで曲作ってたんかとw
さらに、音の分離も良くなった気がします。定位がしっかりしたお陰かな。


これで曲作りも捗ってくれればいいんですが……頑張ります。