第二回音楽CDレビュー

どうも皆様こんにちはこんばんは、えふです。
第二回目のCDレビューは自分が担当します。
第一回のレビューで僕達にとって最も重要な位置付けにある作品が挙がったので*1
今回もそれに追随するような作品をレビューしてみようかな、なんて考えていたんですが
そんな作品滅多にないよ!ってことで、ふつーに今年発売の好きなCDのレビューをします。
えふはこんなの好きよ、あんなの好きよってのが伝われば幸いです。




Wasting Light - Foo Fighters



今年4月に発売された、フーファイの最新盤です。
ここで紹介するまでもなく、ちょこっと洋楽聴くような人なら誰でも知ってるFoo Fighters。自分はAll My LifeとかPretenderとかのキラーチューンしかピンと来なかったクチでして、且つOne By One以降の作品しか聴いたことのないにわかフーファイファンだったのですが、今作でいよいよどハマりしてしまった次第です。何が良いって、全曲がVoのデイヴ自宅ガレージでのアナログレコーディングにも関わらずかなり音質が良いんです*2。アナログならではの温かみのある音もあって良いんですけど、キレキレのゴリゴリなロックな音がまた凄く良いんです。正直これまでのスタジオレコーディングの作品が霞む出来です。5割増で骨太になった印象*3。それぞれの音の存在感が大きくて、それでいてバンドとして調和の取れた音になっているので聴きづらくないと。とにかくミックスとマスタリングが素晴らしい一枚だなーと思います。あとはメンバーのキャリアが長いので、シンプルな演奏でも凄く重厚感のある音になってます。*4
このレベルが、世界一のロックバンドのレベルなのかなーなんて感じました。これを超えられるバンドって簡単には出てこないと思うし、この人達の音は目指すべき到達点なのかなーと。最近ミックスやマスタリングのことをかじり始めたおかげか、この音を再現するのがいかに難しい・不可能かがよくわかってきたので、ただただすごいすごい、どうやったらこんなに良い音作れるんだ?という感じです。
もしフーファイのようなハードロックをやる時が来たら、この一枚をリファレンスとして活用したいです。


んでは軽く一曲ずつ感想を。


TRACK1 Bridge Burning
ど頭から飛ばしてますw
この曲のイントロを聴いた瞬間に音の良さに驚きました。本当にアナログなのこれ…って感じで。抜群にカッコいいデイヴのシャウトが来て一気にテンション上がりますね。歌詞的にも、100%理解はできてないですが熱い内容です。


TRACK2 Rope
アルバムよりも先行で公開されていた一曲。
この曲がかつてのヒット曲で好きだった曲達をいとも簡単に超えていってくれました。とにかくかっけえです。イントロのクリーンなエレキギターのリフがたまんねえです。音的にはボーカルコーラスギターベースドラムしかないのに、何でこんなにかっけえのか。
特別キャッチーてわけでもないんです、キャッチーなだけなら以前の作品で山ほどあったわけですし。キャッチーなメロディ厨の自分がこんなにも音自体に惚れちゃうのは、よほどのことなんです。ほんとただただかっけえ。これに尽きます。
あ、歌詞を見てみるとわりと頼りないことを言ってるような気がしますwなのにかっこいいんだから困っちゃいますね^^


TRACK3 Dear Rosemary
ディアローズマリーてw
くさい!くっさいよ!!
でも、かっこいい…。

Rosemary you're part of me
You know you are you are you are
Rosemary please pardon me

ってwww
日本語にしたら鳥肌モノの歌詞だけど
だけど、、、かこいい……。
それもこれも音が全部引っ張っていってるからだと思います。
TRACK1,2に続いてハードな音で攻めてます。
ミディアムテンポなんですけど、だれることなく聴けます。
あれですね、ジャパニメーション的に言うと\濡れるッ/ってやつですたぶんはい。


TRACK4 White Limo
ライブで盛り上がりそうな疾走感のある曲。
デイヴのシャウトがかなり目立ってます。喉大丈夫かwwwって感じ。TRACK3であんなにも痛い恥ずかしい曲歌っておいて、これですから。
あ、僕も白いリムジンでかっ飛ばしてみたいです。


TRACK5 Arlandria
ストレートなハードロック。
Arlandriaって何のことでしょうか、地名かな。邦盤じゃないのでよくわかりませんがArlandriaへの情感がよく伝わってくる名曲…あ、そんな感想いらないですかそうですか。
イントロのリフがわりと好きです。TRACK5でようやく一旦落ち着くんですけど相変わらず素晴らしい音です。他の曲と違ってエレキが前に来てて好きです。


TRACK6 These Days
歌詞が好きな曲です。
良い事言ってるようで投げっぱなしな感じが好きです。要は「あんまり無理すんなよ」ってことが言いたいんだと思いますたぶん。何事もいつかは駄目になるんだから、無理すんなよって。
そういう風に解釈したおかげで歌詞が印象的な曲となりました。もちろん音も良くて、サビのアタックは歌詞に合っててすごく好きです。


TRACK7 Back & Forth
一転してキャッチーな曲です。
音的にも若干明るくなって、楽しい感じ。
でも歌詞はそうでもないみたいです。この曲に関しては抽象的な内容なので難しいですね。


TRACK8 A Matter Of Time
こちらもTRACK7から引き続きキャッチーな曲。
この曲はBメロのハネる感じが好きです。ライブだと縦ノリでぴょんぴょんできそうですね。
タイトルは直訳すると「時間の問題」って意味らしいんですがこんなにも力強く言われるとああそうかってなってしまいそうで面白いです。


TRACK9 Miss The Misery
バラードになってもおかしくない歌詞なのにこの力強さといったらもう。
コーラスが印象的。ドラムの人が頑張るんだろうなーなんて。

ところで余談でMiss MiseryといえばElliott Smithですが、タイトルが一緒でも演者によってこんなにも音が違うもんなんですね。イメージは例えば「富士山」というタイトルの曲で切なく歌うか豪快に歌うかの違いみたいな話だと思います、あれ、違う?


TRACK10 I Should Have Know
ようやくバラードらしいバラードが来ました。
歌詞的には女を忘れられない男のお話で、同性としてはこれまた痛い恥ずかしい内容なのですがデイヴの声と骨太ロックのおかげでカッコいいです。悲しみよりも諦念の方が目立つ曲ですね。


TRACK11 Walk
大トリ。
心の底からの魂の叫びを感じることができます。
未来を想像させる音色のエレキ、一歩一歩歩いていくリズムを取るようなベードラから一気に走りだすメロディへ。大サビの"I never wanna die"が印象的で、最後に相応しい壮大な曲です。




はい、そんなこんなで全曲振り返ってみました。
とにかくこの作品で一貫して言いたいのは、音が良い。これに尽きます。大体自分の場合、メロディ重視・雰囲気重視な好みなんですけど、この作品に関してはそれぞれの楽器の音のかっこ良さに惚れました。最初の方でも書きましたが、この音がハードロック路線で目指すところなんじゃないかなと思います。こんなのが世に出てしまえば、当たり前のように売れるし、それを納得できますね*5
ちなみにこの作品、フーファイとしては初めてアメリカで1位を取ったアルバムらしいです。むしろいままで取ってこなかったことの方が不思議ですが、こういうガチなハードロックがまだまだ売れるってのは業界的にも良い事なんじゃないかなと思います。


Introvertsの音楽はこの路線ではないですが、要素の一つとして
こういうのも取り入れていけたらいいなーと思ってます。
以上、第二回CDレビューでした。


Wasting Light

Wasting Light

*1:僕も前回の作品をレビューしようかなんて思ってました

*2:って感じるだけかも。音圧がすこぶる高いので

*3:デイヴの自宅がスタジオよりも環境が良いのかな…w

*4:もしミックスで全然いじってなくてこの音なら、えらいこっちゃ

*5:そういうわけにもいかないのが日本の音楽業界。これはまた別のお話